精進料理の作り方 菜建長(なげんちん)
精進料理の作り方。
材料を探します。
畑に行くと菜っ葉とか、大根が生えてます。
冬は霜が降りているので、
菜っ葉はそうとう分厚くなっています。
それと同時にウマミも増えてるんだけど
巨大化しているから何の野菜か、訊かれても、
わからない。菜っ葉です。とか、
小松菜かなあ、とか答えてます。
寒い日はカチンカチンに凍ってますけど、枯れません。
包丁で切って、鍋に入れて炒めます。
お客さんのある時は奮発してお揚げをいれます。
塩を入れて、水を足してぐつぐつします。
ちょと、醤油を入れます。
できあがり。
冬は焚き火をするとあったまる。
ご飯も炊けました。
冬の寒さをこらえた野菜は味わい深い。
秋からじっくり根をはってきて、
霜にもへこたれない奴らは
山菜にも似たクッキリした風味と香気が
あって、気高く、逞しい。
そして、見た目は悪くて
世間的な商品価値はゼロ、という特徴があるな。
そんなケナゲな野菜をみているとなんだかうれしい。
食べるともっとうれしい。
生きててよかったな、とさえ思う。
せ。
、