禅寺小僧

日々の記です。

チンゲンサイ

hekigyokuan2005-01-27

 趣味って何?って聞かれたら、よくわからん。
けど、菜っ葉見てるのは好きだな。
だいたい、お盆からお彼岸の頃に花咲かじいさん風に種を播く。
すると、秋から冬の間は菜っ葉がたべれるし、
春には大好きな菜の花が見れるし、
そのあと種も獲れる。鳥が来てムシャムシャ種を食ってくので
ドキドキするんだが、まあそれでも種も沢山とれる。
なんとかなる。
俺のところの菜っ葉は防寒も何もせず、水もやらず、
やる事といえば、種を播くぐらいなんだけど、
結構育っているよ。強いのが残ってきてるのかもしれんけど。
去年はチンゲンサイが多かったんだけど、
今年は白っぽい野菜が多いみたい。カラシナも多い。
どうもカラシナは強いようなので、種になる前に減らすつもり。

 さて、鳥がチンゲンサイにどんな悪さをするんだろうか。
チンゲンサイ食ってしまうのかネ。普通はだいたい青虫やなんかが
食べるんで、どっちかいうと鳥は虫を食べる益鳥である、といわれてる。
虫を食べる益鳥だ、というので人間の味方だ、と普段は鳥を大事に
おもっているのだけど、鳥は人間に益鳥だと思われて、大事にされている、
とは知らず、というかそんなことと関係なく、くちばしのおもむくままに、
虫に飽きたら、チンゲンサイにも手を出してしまう。

 ここからが悲しいところで、エエ奴であるはずの鳥くんが
野菜を食ってしまったというので、可愛さ余って憎さ百倍、
ということになってしまう。焼き鳥にしたろか、というわけ。
なぜか、虫だったらこうはならない。
どんなして鳥を痺れさすんかは知らんが。
子供のとき、パチンコを作って、樹に止まってる鳥を
狙って、石つぶてを打ってやったら、見事、命中した。
まだ、樹に止まっていたから、さらに連射。
さらに命中。鳥は、ヒマそうな顔をして、そのうち
ドッかに飛んでいった。鳥もなかなか捕まえられない。
きっと、なめられていたに違いない。

 観音経をよんでいると、慈限視衆生という言葉がでてくる。
仏の慈悲のマナコは衆生(生きとし生けるもの)を見ていますよ。
ということなのだろうけど、たぶん、菜っ葉、虫、鳥、人間
モロモロを見てはんのやろ、と思う。
菜っ葉、虫、鳥、人間、すべてひっくるめて、
見守ったはるんやろうかね。


せ。