川上ダム建設現場
木津川水系に作られる最後のダムが三重県伊賀市で建設中の川上ダム。
昭和42年から計画が始まり、長い長い時間がかかって今は岩盤が掘削されダムの底になる部分にコンクリートが流し込まれている。下の川は子供の頃に遊んだ川で、夏は鮎獲りの季節だった。たいした水量の川ではないけれど、これくらいの川でもダムになったら水が溜まるんだろうな。展望所にゆくと懐かしい橋があった。上から見ると作業している人たちは点のように見える。巨大公共工事のダム建設には賛成と反対といろいろな意見があって、長い間、どちらにも決まらず右往左往していた。わが一族郎党も大いに影響を受けてしまった。
前は田舎に帰るときは川沿いの道で、町から入ってゆくと車の窓を開けてふるさとの空気をいっぱいに吸ったもんだった。そして川を遡ってゆっくりと村へ着いたもんだった。今の新しい道は尾根沿いの道になった。登って下ったらいきなり着いてしまった。
