禅寺小僧

日々の記です。

夢記








外国の、それとも日本の田舎かどっかかなあ。この辺の住んでる奴らは先祖が二千年も三千年も前からここに住み続けてるって言うんだ、って話を友達としてる。タマネギの取り入れ時期で、ほとんどのタマネギが倒伏していた。豊作みたいだ。一個の大きさがメロンくらいある。両側が竹藪のあいだに広がるなだらかな畑なんだけど、いちめんタマネギがごろごろ。先に進むと上を落とした竹藪の竹に束にして青刈りのタマネギが干してあった。登ってくと季節はいつしか冬になってた。雪が積もってる。夕闇の中に雉が一羽いた。この雉が珍しい色で白い保護色に羽毛の色を変えている。目の後ろだけ赤い。ほんとの雉は季節で色を変えたりしないけど、ここのはライチョウみたいに色がかわるらしい。なかなかきれい。ほの暗いなかをちょっと前に飛んでいった。


どこかの山に行った。冬みたいで雪が積もってる。簡単なクロックスを履いてるるんだけど、器用にスキー板みたいにつかって、稜線から滑り出した。まわりは雪原であちこちに樅の樹があって雪に埋もれているけれど、森林帯じゃんかうて、白い雪の野原がつづいてた。なだらかに降りてゆく林道の上を小回りのターンをつづける。短い靴底で滑ってるだけなのに、不思議にコケない。上手いもんだ。


下の村にまで降りてきたら季節はもう今頃の初夏になってた。クロックスを履いたまま、雪の上を滑ってきたそのまま今度は村の川の中へザンブと乗り入れた。川の流れは結構あって、流れの中には大石があって、水といっしょに丸い大石の上をクロックスの底でなめて流れを下っていった。流れの中をボートもなしに身体のままうまいこと下ってた。


途中でいっしょに川を下ってた村の子供らと川から上がった。いままでトップバッターで先頭を進んできたんだけど、後ろには2人同行者がいて、そのうちの一人が医者みたい。川から上がって気がついたら身体にヒルがついてる。おいおい困ったな、めんどくさいな〜。野球してるグランドの横にトイレがあって、横のバックネットのあたりにサンポールとかハッカ水やらの使いさしが置いてあったからそれを借りて、開けっ放してある古い公民館の縁側でサンポールやなんかかけながらヒルを引っぱる。くそ〜やられた〜、足の指の間にニョロニョロウネウネ喰いついとる。腕にもいっぱいついてる。今まで調子よく下ってきたのにこんなことになってるとは。シャツ脱いでもいっぱいついてて、背中は自分で取れへんから、たぶん医者の先生に取ってもらう。まわりにたぶん看護師さんの女性が何人かいるみたいだけど、誰も手伝ってくれないけど、薬かけながら引っぱったらやっと取れた。傷がいっぱい残るやろうなあ、かゆいのつづくやろなあ。背中が終わって、ズボン脱いでみたら、うわあぁぁ、ここにもいっぱいおる。太ももの内側に大きいのが喰らいついとって、その口のまわりには小さい子供のヒルが取り囲むように房になってぶら下がってた。ああ、夢だった。蚊に食われるくらいはまだマシなんだった。敷布団にタオルかけて寝転んでたけど、布の間にヒルがいなくて本当に幸せだった。蚊くらいは別にしゃあない。






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