禅寺小僧

日々の記です。

名所は数あれど












片側三車線の京都の大動脈である堀川通りは、今出川通りより北は紫明通りまで道路の真ん中に植わった大きな銀杏の並木がつづく。今出川通りより南側は東側にそれまで暗渠になっていた堀川が姿をあらわしてくる。バイクで南へ下ってゆくと、大通りの左手に堀川が流れ、川の向こう側には八重桜が沢山植えられている。川の水は地下の巨大管に入ってしまい、以前は水のない空の水路が延びていたのが、近年、目に見える水を流そうということになり、真ん中にチョロチョロ水を流してその横が歩けるようになった。都市の谷底の溝の中にある歩道に降りてみる。上にはまだそんなに大きくない八重桜が満開。溝の中は、横をバンバン車が走っていることもあってか、ちょっとどんよりした空気がたまっていて、そんなに気持ちいいってわけでもなかった。でも桜の花は綺麗。八重桜も同じ種類を植えてあるのでなくて、白、赤、緑など三種類くらい混ぜて植えてある。ここは陽当たりがすごく良いから樹も元気に枝を伸ばして充実している。連れが、
「うん、ソメイヨシノだけで並木作るよりずっといいな」
と言った。
そういえば、まえに、木屋町の川沿いに咲いている花を花見しようって話していたことがあったな。川沿いに植えられたソメイヨシノは枝を川面にむかって下に伸ばしているから近くで見れるからいいんだ。みんなは川沿いの道路から眺めているけれど、ひとつ長靴はいて川の中に入って、右手にカメラ左手に一升瓶、ジャブジャブ川の中を歩きながら花を独り占めにして?花見しようじゃないの。と言ってたな。













来年は花見しようや。。


今日も出かけなあかんしな。残念じゃ。やっぱし土曜日は仕事なんかいな?夕方にしようと思うんやが・・


そういうことやったら別にええよ。


花好き、酒好き、しゃべり好き。花の下で地べたにゴザ敷いて、できたら寝っ転がったりもして、桜の花の重なりを見上げてみたい。どっかり座って、少し酒でも飲めばそこにいるって感じがさらにしてくる。落ち着いてそこに居れる。春の暖かさか、肌寒さかどちらになるかはわからんけれど。。どっちでもいいや。樽に絞ったのをやろう。














なんて言っているのは車のバンバン走っている道路のよこ。
相棒はここでも全然ええよ、って言うんだが、なんとなくここではない気がするんだな。ここでも花は綺麗なんだけど、もっと景色のいい、混んでないところがあるんだわ。













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