禅寺小僧

日々の記です。

梶井基次郎と檸檬と八百卯と丸善







梶井基次郎が「檸檬」を買った果物屋が閉店した。
いつも御供えにする果物を持ってきてもらってた近所の果物店
最近閉店したし。身体がしんどくなって、跡取りもないですから。
ということでしたが、果物屋さんは大変なんでしょうね。


丸善も今はカラオケ屋になったし。
丸太町橋や鴨川の河原は残ってますが。
Parts氏http://blog.livedoor.jp/parts0662/と二人、冬の曇りの
寺町をゆく。










そのあと一人、立木の観音さんへお参りにゆく。
南アルプスの懐かしい山稜を眺めつつゆくと、崖のところを
猿の群れが降りてきた。実は羅漢さんの化身だった?りして。










お参りのあと、お茶所で番茶と柚子湯の接待があり、
ちょっと傾いたお茶屋の中から、参詣者を眺めつつ、
陶器の茶碗で柚子湯をいただきながら、頭の中のレモンの色を反芻する。
そういえば、学生のころ後輩が下宿していた寺町の画廊鬼で
空いている時なら使っていいよ、って言ってくれた叔母さんの好意に
甘えてさせてもらった写真展も檸檬の写真展であった。




あんた彼女ないやろ、いりません、そんなこというとるからアカンのや、
と辛口で毎朝、トーストを差し入れしてくれたあの叔母さんのことも
風の便りに聞いた。




そういえば、
いろんなことがありましたな。