禅寺小僧

日々の記です。

ひとりごと

拍子木と懐中電灯を相棒に夜回りする。人気のない暗い道を歩いていると色んな気分にさせられる。ノッペラぼうの闇のいったいどこに拍子木を入れてやろうか、とか、歩を進めるうちになんとなく厳粛な気分になってきて道場で試合をするときのような足運びになっていたり。月の夜にはウキウキ行くし、闇の夜はなんだか考えごとしたり、憶い出したりナ。そんな時間が不思議とこころ豊かにさせてくれる瞬間で、だから夜警なんていうと「大変でしょう。」といわれたりするけど、そんなこともない。夜の散歩。ナイト・クルージング。一人きりの。いや、拍子木とのか。人との挨拶では「暑いですなぁ。」と言っているけれど、夜はだんだん涼しくなっていて秋の気配だろうだろうか、畑の前を通ると早くもコオロギたちの競演が夜空に向って放たれている。ああゆう音が出ればいいんだけど。。どうも拍子木はヨコに音が出る感じだな。とか、なんとかかんとかどうでもいいことを真剣に考えたりしているのですよ。人は暑いといっても、眼に見えない巨大な力は秋はそこまでつれてきてくれている。
     

そろそろ、始めるか。


せ。