禅寺小僧

日々の記です。

大正池で事件















山奥の林を抜けてゆくさきになる池に魅かれて何十年。十代の頃、地形図を見て大正池のと田村新田の名前を見て、いいな〜と思い、入り組んでて形もいい池だななんて思ってた。その頃の砂利道を自転車で辿っていって、登った先にあったのは地味だけど巨大な溜池がひろがってた。このあたりは轡池にしてもそうなのだけど、赤松の林に囲まれたところが多くて、ここも明るい気持ちいい、今のように公園に整備されていない、とっておきの場所だった。



そんなところにまたやってきたのだけど、今回は友達も何人か一緒でアスファルトの道を歩いてやってきた。池を望む高台でお湯を沸かしてお茶を飲み、トイレに行ってくるからさきに行っといてって言って出てきて道を急いだ。あれ、足速いな〜。池の出口の林道まで来たけど、誰もいない。池までもどる。池畔は入り組んでって見渡せないのだけど、どこにもいない。あれれ。また林道にもどって、先をゆく。いない。また池にもどる。どこにもいない。また林道にゆく。みんなの携帯は圏外。どうする?どう行くべきか。林道のぬかるみのところで、誰の足跡もついていない。つまり誰もここは通過していない。他の道を行ったのか?連絡をとれないまま、最終目的地で落ち合うしかないんか。一人で山の中、やってしまった。なんということよ。











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