禅寺小僧

日々の記です。

朝から昇り降り




4時半に待ち合わせして、山に昇り、護摩木をあげてくる。
今日で最後というカナダ人の留学生を連れていった、昇り降り、
弘法さんでお経もあげたけど、外国人は彼一人だった。
朝くらいうちから、日本人は沢山いて、列をなして登る感じなんだけど、
下の街には観光の外人がワンサカいるんだけど、火床には誰もいなかったな。











送り火のことを、大文字焼きと呼ぶと、京都の人はちょっと嫌な気がする。
奈良の山焼きとちゃいますねん。大阪のたこ焼きとか鯛焼きといっしょに
してくれなさんな。お盆の行事ですねん。
花火大会とかのイベントと同じにせんといて。











護摩木にお願いごとかいて、町を取り囲む山にあげてもらう。ご先祖さんが
帰らはるのに手をあわせて、火を焚いてもらって浄化されて、落ち着いた
気持ちになる。












体の中を眠っている長い時間をなんとなく感じて、やがては自分自身も
ご先祖さんになってしまい、帰るべきところに還る。
それまでの間、娑婆にいる、ということ。