現代文明の街

「この前来たのはいつだった？」
「そうだな、まだ前の仕事してたときだから〜〜22年前だ」
「22年！そんなになるか！じゃあまだ誰それもいなかったかな」
「いなかったよ」
何年かに一度は、彼が日本に来た時に逢ってるからそんな気はしないんだけど。
市の中心部を見て彼が
「この街も大きくなっただろう、この国と街は発展しつづけてる。マイクロソフトの本社がある。アマゾンの本社がある。それぞれの会社から分かれ出た有名な会社が沢山あるんだ」

マイクロソフトの建物が延々とつづくあたりを走る。
「日本のオフィスは大部屋やけど、こっちはみんな個室や」
そこで一生懸命仕事してそれが世界で使われてるそうな。
彼の説では、日本はいまだにモノづくりって言ってるようだけど、こっちはもう第四次産業とでもいうべき、コンピュータ技術の時代に入ってる。何十万人がそれで働いてる。金持ちの若い人が沢山いる街で、人口も増えてる。でも、車作りなんかはよその国にまかせても、飛行機なんかの先端現代文明はちゃんと国内に持ってる。ボーイングも健在だ。景気がいい、らしい。

なるほど新しい街なんであるな。普段あんまり買い物なんかしないけど、思い起こせばそれでもウインドウズは98seから15年間の間に何台も買い換えたな〜。買い換えさせられたな〜。そのお金がこの街に流れ込んでいたとはね。。

スーパーでビールみたいなのを買おうとおもったら、証明書がなかったら売れないよ。おまえは大人か、って言われた。もちろん、完全に大人だよ、でもそれなら別にいらないわって言ったら、どっかから証明書出してきてピッてやってくれた。部屋で冷やして飲んだら、なかなかホップの効いたヤツ、うれしかった。

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