禅寺小僧

日々の記です。

何処へ行くっていう、あても何ンにもない。











明日、向こうへ行ってなならんから、南へ行こうか、そのほうがエエやろ。風采のあがらん二人で出かける。京都の幹線道路の一つの堀川通りの横を流れる堀川はその昔は水量があって、高瀬舟で人や荷物を運んだり、友禅流しをする生活というか仕事に使われる川だったらしいけど、今は水もほどんどなく、がらんどうの底が歩けるようになった。広場に出ると置いてあるベンチに、死んだように動かない老人が座っていたりする。















あっ、あの桜きれいや。
まだ咲いていた八重桜のところにゆく。













染井吉野でも八重桜でも、綺麗すぎて、わざとらしくて、ぼてぼてして、まえは好きになれんかった。でもこの頃はそんなこともあんまし感じなくなってしまった。これも綺麗だなと、思う。よくわからないけれど、なにを赦せるように。













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