禅寺小僧

日々の記です。

森の奥深くには








入ってゆくと大きく開けた場所があって、
ヘリコプターが着陸できるくらいあるところに
つたでおおわれた緑色の建物が取り残されている。











中には、
もうなんにもない。
人間の使っていた家具や道具、書類のたぐいは何もなくて
窓のガラスもなくなって風がとおりぬけている












骨組みだけになったコンクリート
ゆっくり崩壊してゆく
誰もいない場所











ここは何にもかわらんな。
秋の空になって涼しくなりましたな。







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