禅寺小僧

日々の記です。

光明曼荼羅瞑想








ひょんなことでヨガの会に参加してきた。
般若心経を日本語の、読むのではなく、口で語れ、耳で聞ける形にしよう
としていたのが、ほかの人が訳したいろんな日本語訳を渉猟しているうち
、いいなと思えたのが、佐保田鶴治の般若心経の真実という本で、大阪大
学や立命館大学で先生をしておられたかたで、サンスクリットから訳され
ている。佐保田先生の本は前に読んだことがあって、ヨーガ禅道話という
説話集で、これはヨーガをするまえに生徒さん方に話されたことが、テー
プおこししてある本で、ヨーガや宗教の本質的なことをやさしい言葉でた
いへんわかりやすく説かれている。こんな話を聞かせていただけるなら是
非、参加させていただきたいと思えるような話ばかり。興味があったらぜ
ひ読んでください。図書館にあったはずです。













おととしだったと思うけれど、お寺で朝の会みたいなのがあって、20名
くらいの方が来られたと思う。いろんな職業の方がおられて、いっしょに
坐禅して、ちょっと話して、般若心経をあげたのだったけど、その中にお
一人、透明なかんじのするお爺さんがおられた。聞けば90歳を越えてお
られるという。なんとなく、その方のことが気になり、終わった後で話を
するとヨガをされているのだとわかった。いつでも来てください、と言っ
ていただいたので、そのお言葉のとおり電話させていただいて、お邪魔す
ることになった。不思議なご縁で、なんとその方と佐保田先生でそのヨー
ガ道場を造られたのだった。











住宅地にある家の一軒が道場になっていて、宗教法人の認可を受けている。
巷にヨーガを教えている所は多いけれど、日本でただ一軒の宗教法人のヨー
ガ道場なのだという。門主さんとしばらくお話をさせていただいた後、ヨー
ガの方と一緒にお参りした。立派な本尊さんが祀られていた。そのあとよか
ったら一緒にいかがですが?と誘っていただいたヨガにも参加した。最後の
光明曼荼羅瞑想まで2時間くらいだった。












ヨーガが終わって、亡くなった佐保田先生も言っているのですがと前置きし
て、何故お坊さんは坐禅はするけれどヨガはしないのですか、と聞かれたけ
れどうまく答えられなかった。そりゃ身体をほぐしてから坐禅したほうがい
いのはわかっているけれど、そんな作法がない。昔の人なら体操なんかしな
くても自分の身体をいい状態に保っていたのだろう。ヨーガと瞑想を終える
と息が深くなって、落ち着いていた。






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