夢
高校のときなんかな、たぶんクラスのみんなで校外学習にきていて、施設
に滞在している。ひとりでおきだして、玄関から出ていったりしているの
けど、旧家の出で歯医者になったTが、(実際には高校でてから大学のと
にたまたま一度あったきり)まわりの何人かと、いっしょに行こうという
けれど、結局そのままになった。
法話の研修会にきている。また準備なしに来てしまった。何人か発表した
がこの人たちも行き当たりばったりの出たとこ勝負で、なんか思いついた
ことを話しているだけ。お寺ではなくてどこかの学校に集まっていたから
休憩時間に図書室に行った。歩いてゆくと右手の窓際に雑誌をよむスペー
スが2カ所あって、布のソファーがおいである。窓のむこうは山が見下ろ
せてその先には海面が輝いている。仏教名言辞典みたいなのがないか探す
けれど、ない。キリスト教系の学校だからかな。書架の本の裏にかくれて
あったのを見つけて分厚い青い表紙の本を手にとるが、一問一答のアンチ
ョコ本ではなくて、すこし学術的なことが書いてあるみたいで、使いもん
にならんな、と思う。研修の室にもどる。まあ自分のことでも話しよう、
眼のまえのことに取り組むのが禅仏教であるのだしな。いままで自分がど
うしてきたか、話そう。
旋盤工のTとJRに乗ってやってきたみたい。場所は和歌山のそれも南紀
。
歩いて移動しているが、海岸は山からそのまま海に雪崩落ちてような地形
で強い坂。真新しいきれいなアスファルトの道がある。車が上っていった。
二人で降りはじめるが、むちゃくちゃにキツい坂で、
「こりゃ足すべらせたら下まで止まらんぞ」って声をかける。
手を使いながら下まで滑りおりていった。下からあがってゆく二人組のオ
バサンがいた。
建物のなかにある小さい市場についた。海に一番近いところにある店は
前の海にアワビがいるけれど、詳しい場所は教えない、と言った。別に
そんなもの採らないよ、と思う。その店ではなくて通路の一番奥の店で
Tが魚を買うという。それじゃTが買う鯛の半身の余ったほうを買おう
か。Tはどこからか、発泡スチロールのトロ箱に氷をいれてその上に段ボ
ールをひいたのを持っている。用意のいい奴だ。まあ一緒に入れてもらお
う。彼はカワハギと小さいフグの頭を落として一夜干しにしたみたいなの
を買うみたいだ。焼いてもらっている。旨いだろうなと思い、自分も買お
うと思ったりするが、結局、何も買わないことにした。
みんなが遊んでいるプールを泳いで渡る。昔の木造家屋がならぶ町を歩く
二階に目をやると、わりと新しい板が壁にはってあったりして、いいもん
だ思う。表札とみると、「賣」さんとか「一」さんとか一文字の名字の家
が多い町だった。デパートについた。前日にもここに来ているらしい。売
り子のおばちゃんに声をかけられる。おいしいもの好きの人に紹介された
ホルモン屋で買おうとおもって来たのだけど、レジで並んでいるのを見た
らもう別にいらなくなった。帰って野菜でも食べておこう。
奥のエスカレーターからあがってゆくと、デパートなのに、店がなくなっ
た。何かクリーム色の液体がちょろちょろと吐いてある。がまんしきれず
に、ピュッツピュッツと口から出た感じ。この人はノロウイルスにやられ
たんでは。二階まであがり、エスカレーターの横の階段のところに吐瀉物
をぶちまけて、大ざっぱに拭いたあとがあった。アルコールスプレーで手
を消毒しようとかとおもう。
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