禅寺小僧

日々の記です。

ついの住処は









滞在中、ずっと弟のマンションの一室で寝泊りしていたのだけど、
休暇をとって車で郊外へ旅にでることになった。


山荘に来て、花があふれて、畑があって、
建物はシンプルな造りだけど、長くいたくなる場所だった。
ドアを開けて入ったところは土間になっていて、土間といっても
廃枕木とひんやりつるっとした滑らかな漆喰で固めてある。
窓は大きく、広く、ちょっと日本家屋を思わせるようなかんじで、
網戸ではなくて農業用の虫除けシートみたいなのをベタ貼りしてある。
トタンの屋根で天井もなく、安普請といえばそうなんだけど、
こんなきれいな小屋に住んでみたい。
どっかに夏の小さな小屋できひんかいな。












家の基本て何かなと考えると、
いろいろあるだろうけど最小のところは寝床なんじゃないかな。
もちろん食事を作って食べるだとか、仕事に必要な荷物を置いとくとか
いろいろあるにしても。眠る場所。
日本に帰れば、荷物を押しのけて寝袋を広げて眠るぐらいの
ことしかしていないけれど、いつか寝室を持つことがあったら、
何も置かない室でありたい。













本も、パソコンも、仕事の道具も無しに、
素の人間に戻って、
純粋に眠る。