五条楽園歌舞練場に行こう!
托鉢に行っていたころは、バスに乗って現地までいったりして
京都じゅう何處へでも分け入ったもので、ほんとに何處へでも
修行のために?あつかましく行かせてもらった。
遊郭の跡たる五条楽園へも浸透していったのだけど、だいたい朝の
午前中の雰囲気しかしらないけれど、木屋町を流れる高瀬川もこの
あたりまでくると妙に妖気をおびてくるのだ。
ここには組の事務所があって、
「ホーウ、ホーウ。」と托鉢してると
ビルの窓が開いて、
「兄貴から。」とかいって
托鉢のお布施がヒラヒラと舞い降りてくるのを受止めるような
やっぱりちょっとほかとはちがう風が吹いていた。
五条楽園歌舞練場と聞いて、そんなんあったかな?
と思ったのだけど、やっぱり前まで行くと、ああここも通ったな、
というところだった。
もちろん中へは入ったこともなくて、大正時代に建てられた三階建ては
なんか面白いことがありそうだぞ、とおもわせますよ。
学生時代、第三劇場っていう劇団のチラシとポスターにかかわったことがあった。
チラシの紙は包装に使うわりと硬い茶色の紙で、裸にサングラスでタバコを吸う
俳優をモノクロで撮ったのをリスフィルムに焼いてソラリゼーションしたのを
印刷した結構凝ったものだった。もちろん費用もあんまりかからなかった。
ポスターのほうは俳優さんを一人づつ撮ったのをコラージュしたやつで、ギャラの
かわりに打ち上げの宴会に来てよ、って感じだった。たしかBAITAってタイトル
だったけど、あの劇団もまだあるのだろうか?
おなじころ、花の雑誌のカメラマンのアシスタントをしていて、知り合った先生と
タマタマ紹介してくれる人がいて、去年もう一度何十年ぶりに再会させていただいて
今回もプレ公演に連れて行っていただいた、というわけです。
この空間で、ならではのいい演劇でありました。
↓先生の演劇評です!
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ワンダリング・パーティ
『饒舌な秘密』
(主宰:高杉征司/作・演出:あごうさとし)
「バブルのはじける音で目が覚めた」
本公演:
京都/1月24日〜2月1日 五条楽園歌舞練場
東京/3月13日〜15日 下北沢「劇」小劇場
問合せ先:
Tel: 090-8232-9313
http://www.wanpa.net/