禅寺小僧

日々の記です。

5月の座禅会の予定





5月の座禅会の予定は、
連休中にお越しの方はどうぞお尋ねください。
11日  8時から9時すぎまで
25日  8時から
参加希望のかたは電話またはメールにて予約ください。
アドレスは右上のプロフィールにあります。







恭しく如来宝前にぬかずきて、
手向け給いし卒塔婆を拝しては、
ただ一枚の卒塔婆でも死出の山路の杖となり。


僅か一重の卒塔婆でも三途の川の橋となる。
ああありがたや、手向けまつりしまごころは、
み仏に結ぶ綱となる。


如何にいわんや、造立する施主の功徳は、
二世良善の果報となって、永く三悪道の苦患を離れ、
安養浄土に生まるること更に疑いなし








そもそも、何十年か前、どこかの遠い寺で、お経会というのが
あったそうな。婆さんがバスを乗り継いでそこに行き、帰ってきて
そら、ありがたいもんやー。ええもんやー。
と近所に宣伝する。そのうちに自分のところのお寺でということで
始まったという。


寺は山の上に在るから、昔は、寺についたら、まず、風呂に入り、
それからみんながそろうまで碁を打ち、それではそろそろ、と
お経をあげて、説教が始まった。
昔は説教は朝、昼、晩の三回やった。
今は枇杷の樹に袋がけをする作業の真っ最中だから
それが終わってから寺にくるから夜もあったんじゃ。
大入り満員で、娯楽やテレビのなかった時代じゃから、
子供から年寄りまで寺に来るのを楽しみにしておったんじゃ。
説教は娯楽やったんじゃ。
眼の前に坐った、視野狭窄で針の穴ほどしか眼の見えなくなった
老僧がおっしゃる。







ここに塔婆一基ご信心の施主は、
先祖代々佛果頓生菩提のためなり、
南無大悲観世音


郵便ポストのなれの果て、
作ってはいけない筈の芥子もまだ咲いていたり