禅寺小僧

日々の記です。




滋賀県鮒寿司のように、好きな人は大好きで嫌いな人はてんでダメという
のが発酵食品に多いように思うけれど、寺納豆もその一つで、大豆を発酵させて
作る調味料のような嗜好品なんだ。ついこの間も、「今年は作っているんですか?」
「是非、わけてください。」と真剣な眼差しでいわれて、作ろうか、どうしようか、
おととしは作ったけど、去年は作らなかったしな、と少し悩んだ。寺納豆は嫌いな人には
あげれないし。結局この人のリクエストをきいてやることに決めた。
味わいは複雑であるけれど、作り方は意外と簡単なので、一度ここに書いてみる。
ただ、これを見て、作っても大量にあってもどうしようもないシロモノだけど。
近所の雑穀屋で大豆二升、はったい粉2キロ、塩1キロを買った。
畑では黒大豆が植えてあるけれど、これは来年に使うことにする。
はったい粉も麦焦がしを自分でつくればいいのだけど、ズボラして
買ってしまった。








豆を水に浸ける。一晩。







竈の火にかける。メレンゲ状のアクが出てくるけれど、取る必要はない。
かってに吹き零れてくれる。








八時間ぐらいゆでて柔らかくなったら茹で上がり。