禅寺小僧

日々の記です。

女子高生に後光さす

ばら

100エン経といっても馬鹿にはできまへん目次をみると、観音経本文、訓読、現代語意訳、一般の人の疑問に答える問答。という構成になってる。なかなか丁寧だ。もっとも本文だけだと薄すぎて100円取れないのかもしれんけどね、意味を理解せずに呪文みたいに唱えるのはイヤだ、という現代の風潮をしっかり見たうえでのことに違いない。何が書いてあるのか、という興味に答えている。納得してもらおうとしているね。

世尊妙相具 我今重問彼 仏子何因縁 名為観世音

「世尊は妙相具わりたまえり、我今重ねて彼を問いたてまつる。仏子何の因縁ありてか、名づけて観世音と為すや」と

世尊よ、あなたはすぐれたお姿を具えておられます。私は重ねて質問いたします。仏の子はどのような因縁で、観世音と名づけられたのでしょうか。

世尊といっているのはお釈迦さんのことで、
お釈迦さんというのは釈迦族という民族の王子であられたからそう言う。民族名なんだね。英語いうとBuddaで、日本語でも仏陀ともいいますね。悟りを開かれたお方のこと。妙相といってお顔がすこぶるコウゴウしいお釈迦さんに尋ねておられる。東南アジアに行くと特にそうだろうけど、だいたい仏像は光輝いているね。お顔は金箔張りだったり、後光が射していたりする。実在の人間であるお釈迦さんから後光がさしたりするのかね?とおもうだろ?
Partsさんによれば、あれは上海から鑑真号に乗り込んで帰ってきたときのこと。キタナーい格好の若者が5,6人おりました、とさ。ムンムン、ネタネタ本人には分からないけれど周りの人には迷惑きわまりない体臭をその辺に漂わせていた。何か月か何年か知らんけどアジアのどっかをほっつき歩いていた奴らが港からあがり電車に乗り込む。だんだん街に近づいて向いのホームを見た瞬間、「オーッツ!!」という歓声が。「ジョ、女子高生から、後光が射してる!」本当に後光が射していた、という。ムサい男どもにも女子高生のお姿は神々しかったらしい。本人からきいたから確かだよ。