禅寺小僧

日々の記です。

杉の家

アジア

partsさんのほうで花粉症のことが話題になっているようですけれど、
トラックバックの仕方がようわかりませんので、そのまま普通に書かせて
もらいます。
杉の花粉がいけないのだったら、これから家を建てるときはできるだけ
スギの木を伐採してそれで建てる、というのが善いんじゃないでしょうか。
戦後、植林政策で植えられたのも用材とするためだったのでしょうし、
もう大きくなっているのだったら、材木にするのが一番いいのではないでしょうか。
私の田舎でも杉の木は山に木を植えてから、草刈、抜き打ち、枝打ちと
汗だくの世話した挙句が二束三文の値しかつきません。
昔は木材には高値がついたからやりがいがあったし、山村にも将来の楽しみが
ありました。なんとなく財産をもっているような気がしていたけれども。
山持ちは戦争のあと、木材は売れる、職人さんの日当は抜き切りの材木
間伐材のことです)一本分ぐらいのもんだった、と子供のころ聞いた。
そんなだったらさぞかし財産が残っているだろう、とおもうのだが、、、
実際にはそんなことはないし廃村になりかかっているようなところだけど、
少なくとも、将来に楽しみがあった時代だった。
今はどうだろうか。木材は将来つかわれるんだろうか。
スギの花粉ばかりが悪者にされてしまうけれど、植えるだけ植えて
使わなくなったものの責任も少しはあるかもしれない。
街の人は山の人が勝手に植えたのだ、というのだろうか。
けれど、スギ花粉症の人はやっぱり杉に囲まれて暮らすのはイヤがらはるんやろうか。
そうするとやっぱり、来年もスギ花粉で溢れちまうんだろうか。