禅寺小僧

日々の記です。

自分のタメが人のため

アジア

こないだテレビをみてたらパン屋さんの番組やった。
無添加のパンを作って、売っているらしい。
そこの親父さんが迫力のある人で、弟子に向かってあれこれ
厳しい指導をするんだけど、クリームパンのクリームを入れる弟子にむかって、
「クリームを包むと思ってるんじゃないだろうな!
お客さんに対するこころや思いやりを包むんだ!」といっていた。
その親父さんというのが、パンに使う酵母にしても自分でいちから作る凝り性
なんだけど、傍目には自分の好きなことをひたすらやっているようにさえ、見えた。
けれど、親父さんのなかでは、お客さんの為に親身になってパンを作っている。
世の中に星の数ほどパン屋さんはあるけれど、その店は親父さんのパンを作っている。
値段も他より高い。その作り方だとどうしてもその値段になる、らしい。
けれど、お客さんは多い。弟子になる人も多い。求めている人は沢山いる。
なんでこの店は流行るんか。信念のカタマリみたいなパンを焼く親父がいて、
その親父に惚れ込んでいる店員さんがいて、店からもパンからも何か力強いオーラが
でているのとちゃうやろか。そんでお客さんも引き寄せられてるんでは??
その親父の根っこにある、自分の信念の為、それがそのまま人の為
という生き方が素晴らしかった。