船岡山ヲ破壊スルナかれ。
風水なんか迷信だ！ とあなたはいうけれど、
船岡山を削って、山を遮るような巨大マンションを建設して、
本当に何も起こらないと思っているのか！
そりゃ風水は科学的ではないかもしれんがそれがどうした？
あの京都駅が建て変わる時でも、京都御所から真南をとおる
烏丸通りを遮る、巨大なコンクリートの衝立をそんなとこに
造ったらアカンやろうと多くの京都人が思った。
こんど京都駅に行く機会があったら駅を東の方に
歩いて行ってごらん。烏丸通りの突き当たりになるところに
ちゃんと、風穴があけてある。
21世紀になっても風水の教えは立派に通用しているんだ。
風水と聞いたら、迷信、とおもうだけじゃなくて、
1200年前に京都を都と定めて造営を計画して実行された方々の
心のなかの「願い」に思いをはせてほしい。
原野を開拓して、平安京を新しく作られるとき、願われたことは
都の繁栄と長久、人々の平和と安定であったはずだ。
そして天災、人災から人々を守るために、船岡山を都の守護の
玄武と定められたんだ。そして今にいたるまで大切な山として
守られてきたからこそ、京都盆地の原初の植物植生が今だに残されている。
その船岡山の中腹を削って、さらに頂上に届くかという巨大建造物を作って、
山の眺望を遮るなどということは、
たとえ建築基準法がどうであれ、桓武天皇以来の歴代京都市民の顔と、
願いにベッタリ、泥を塗ることになる。
たとえ三十数戸の住宅が新しくできるとはいえ、一企業の利潤の為に
京都の始まり、平安京の基準点を破壊してしまっていいものなのか？
千二百年間、京都の守護として京都を守り、また人々に守られてきた場所を
パワーショベルで崩してしまって、本当に、いいものなのか？
21世紀の我々の世代で。
京都に住まわせてもらって、さらに魅力的な街にしました、と
御先祖様と子々孫々に、僕らは真正面から顔向けできるだろうか？
愛知県は万博で盛り上がっていて、自然を大切にする、といっているが、
その名古屋の業者が京都にきたら、自然破壊をしているのだから
なんともいいようがない。
京都市役所は建設の許可を出したらしいが、本当に正しい判断だったのか
胸に手を当てて、考えてみて欲しい。
スローガンは歴史都市京都、文化芸術都市京都、観光都市京都らしいけど。。
もし何か思うところがあったら、京都市長か市役所に
京都市民の本音をメールしてみないか？
せ。
