禅寺小僧

日々の記です。

咲かないツツジ









もともとは日当たりのいい庭だったのだろう、ツツジが沢山植えてある。先住職さんが樹の好きな人だったらしく、庭木を大きくされたようで今では日陰にツツジやサツキがなってしまった。日陰にあるのはそれはそれでいいものだと思う。日向に育つのより花はすくなくなるけれど、しっとりしていて、なかなか落ち着いて見ていられるのだな。ただ剪定は両手バサミで上からカンガン刈り込む式にすると花がつかない。日向にあるやつは新しい元気な枝がたくさん出てきて、それでいいのだけど、日陰にあるやつは次の年は枝と葉をつくるだけになってしまって、花を咲かすところまでいきません。ポツポツ咲くくらいになってしまう。だからこのへんのは枝先を残すようにして、飛び出ている枝を抜いて、樹の中にまで光が入るような、そんな感じで片手バサミにやっておりますよ。












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