禅寺小僧

日々の記です。

かえり




















山の紅葉は早くてもう色褪せ散ったあとで、雪はまだのちょうどあいの間
の2時間半の旅だった。寺の本堂に一泊させてもらって、京都にもどる朝
の道は晴れていて、里山の紅葉が鮮やかだった。もうすぐそこにまで冬は
迫っていて、見とれている秋は冬への準備なのだった。いつもより暑く長
い夏はすぎていった。やり残したことが沢山あるけれど、窓の外の秋は何
もやり残すことなく。








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