禅寺小僧

日々の記です。

おばけ









眠っていると、アタマの方にある塀の向こうの道を
歩く人の声がする。
ゴチャゴチャなんか言うているのだけど、何て言うてるのかは、
わからん。
一人なんだろうか、二人なんだろうか。
懐中電灯をもって歩いているみたいだ。
唐門のところまで来て、門が閉まっているので、
開いてへん。とかいうてるのか。
と、突然、寝ている部屋に入ってきた。
顔はわからない。
懐中電灯で照らされた。
こっちの顔を確認しているらしい。
誰や、何しに来やがった?
なんか言いたいことあるんかと、寝ている蒲団の横に
坐ったようなので、手探りで探してみるのだけど、
手にはあたらんかった。
時計を見たら午前2時前で、気持ち悪いんで別の部屋に行って
寝た。






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