禅寺小僧

日々の記です。

得意料理っていうのもおこがましく、ただ焼くだけだけだから、
料理というほどのものでもないのだけど、なんとなくヒマな夕方、
焼きナスを焼くのが好きなんだ。ウチの風呂は五右衛門風呂で、
薪で下から焚いている。まず、これに火をつける。麦わら帽子を
引っ張りだしてきて、箱とハサミを持って畑にゆく。。
風呂の火がだいたい落ちてきた頃、釜の中にレンガを二つ、奥のに一つと
手前の方に一つ、入れる。なすびは洗わんでもよろし。
串を二本出してナスを刺す。四つぐらい刺せる筈。
釜の中は、火が出ている木があったら取り出して、炭になってるのだけにする。
 
 
 

 
 
 
あとは茄子がブスッと音をたてて、やらこうなって、エエ匂いがしてくるまで。
風呂の釜で焼くとふしぎとあんまり焦げたりしない。
ブスブスに焼けたら水か氷水にとって爪先で皮をむく。
縦に二つ三つに割いて、返し醤油の原液に浸けていく。
どんどん次のヤツを焼いていく。写真では生姜をおろしているけれど、
針生姜にしたほうがちょっと歯ごたえがあって旨い。
たったこれだけだけど、焼くだけで不思議といい味になるよ。