禅寺小僧

日々の記です。

四季









梅は匂いで
桜は色よ
人は情けの下にすむ


嶺の小松に 谷間のつつじ
竜田の紅葉に 野田の藤
吉野の桜や 北野の梅も


盛りの頃は 名も高けれど
散りての後は 色の香もなし


されど山野の草木は 枯れ木を残せば年々に
節季を待ちて またも咲く


世に儚きは 人の身の
つれて この世に二度はなし















春は 桜の 花の下
夏は 夕べの 涼みう寝
秋は 紅葉に あこがれて
冬は 雪見の 小酒盛り







明日は 何処か いざ知らねども
今日の 宴こそ 楽しけり
今日の 楽こそ めでたけり







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