禅寺小僧

日々の記です。

素っ気ない、けど、菊。





倉庫の角のところに植わっている、ただの白い菊。
なんのヘンテツも特徴も取り柄もないような奴で
どうしようもないようなものなんだが。


それでも毎年春に芽を伸ばし始めてから、
毎日見るともなく、見、秋になって花が開くのを
心待ちにしている。決して、口に出しては言わない。


背丈ほどに伸びた菊を一枝切って、部屋に届けようか、
でも、それもやめとく。


なんとなく、ナ。