月の出
似ているような。。。というのは、
もちろん、『ヘルナンデスの月の出』のことですな。
アンセル・アダムズ先生の。
あの写真は、ニューメキシコ州ヘルナンデスで1941年に撮影されたんですが、
この時のことを、
ちらりと左の方を見ると、驚くべき光景が眼に入った。
これは、撮影せずにすませられない光景だ!
私はタイヤが溝を掘るくらいに急激に車を止め、8×10のカメラを
据えるのを急いだ。レンズの交換に奮闘しながら、同乗者に必要なものを
持ってくるよう、大声で叫んだ。
フィルタをレンズに付け、フィルムホルダーを挿入したが、
私のウェストン露出計が見つからなかった。
事態は絶望的であった。
、、、とある。太陽が沈む寸前だったのだ。
土壇場でアンセルは月の露出公式を思い出して、
シャッターを押すことができた。けれど、二枚目のフィルムを
セットした瞬間、無慈悲にも、太陽は沈んでしまった。
私は数秒遅れてしまった!
とアンセルは書いている。
そして、「このプリント画像は長い年月の間に変化した。時が経つにつれて、光の強さと、豊かさをより高めたいという思いが深まっていった。」と書かれてている。実際に見た人に聞いてもかなり違うらしい。
そのあたりの話を思い出して、現像もいいナ、と思うわけよ。
デジタルでなきゃ写真なんか撮らんやけどね。
「似ている」っていうのは悲しい性ですな。
どうしても無意識に同じようなイメージをさがしているんでしょうね。