禅寺小僧

日々の記です。

Kyoto morning

門をひらきに庭に下りると、沙羅の白い花が二輪、地面に、散っていた。夏椿ともいうけれど、京都あたりの年配の人は特に梅雨椿という名で呼ぶ人が多いようにおもう。しとしと雨に濡れつつ咲くのが似合う花、ということなんだろうけど、この花となら梅雨の雨も楽しめる。雨の日を清めてくれるような、花であるな。畑では胡瓜やとんがらしが成り始めた。まだ若い胡瓜をちぎって口に入れるとボクッと砕ける。スーパーのより爽やかで、やさしく、やわらかい美味しさがある。胡瓜もホンの一瞬、暑さを忘れさせてくれる食べ物で、採りたてでないといけない。沙羅と胡瓜、どちらも朝の楽しみであるな。
       
 ひょんなことから秋に座禅会のことをとりあげてもらえることになった。どれくらい部数のでているのかわからないけれど、記事を見た人が、たとえ一人でも二人でも、参加できればいいか、ということで取材を受けることにした。京都特集のなかで、、ということだから、観光案内の一部なんだろうけど、そうすると何がウリになるんやろか???特に何があるわけではない寺であるし。で思いついたのは、近所の観光拝観をしている寺院は朝9時からやけど、うちには早い人は7時くらいから来はるな、ということや。つまり観光前によれる静かな場所、というのはどうやろか。普段の生活では、朝はとにかく忙しい時間帯だとおもうけれど、旅先で、ゆっくり、朝を味わう、ってのは存外気持ちい、贅沢な時間ではありますまいか。早起きは三文の得ってことで。