禅寺小僧

日々の記です。




2時くらいに京都を出て、神戸あたりまで道は混んでいたけど、やっと空いてきた。一気に走りきればカッコいいのだけれど、岡山あたりでちょっと、しんどくなって、うらぶれた、食堂かゲームセンターかわからないようなドライブインを見つけたので、車列から離れて、駐車場に車を滑り込ませた。荷物と車を運ぶのが今回の仕事で、下を走って、というと、なんてヒマなことしてるんや!と言われる。勤めを休んでいってるんだから。けれど、フェリーはまだしも高速道路はなんとなく好きになれない。もちろん、新幹線も。どちらも長い距離を短時間でこなす仕事のできるヤツなんだけど、あまりに早く、ラクに着いてしまうので、その場所に到着していることは分かっていても、心中、なにかしら、納得できない。









 生まれつき、フラフラするのが好きなんだと思うけれど、例えば今から北海道に行くとして、飛行機で行けばあっという間に到着するけれど、その距離を移動した、という手ごたえが欲しいから、やっぱり八号線や七号線を走って行きたい。青森まで行って、海峡を渡って、陸に上りたい。「どこかに行きたい。」と思うとき、その目的地に身を置きたいのと同時に道中にも価値があるように感じてならない。だから、仕事で行くにしても、ただ、新幹線で行って、仕事して、帰ってくる。というだけでは、モッタイナイなすぎる。せっかく遠くまで行くのに。トンボ帰りではさみしすぎる。










今回の旅だって、純粋な旅ではないけれど、純粋な仕事だけでもない。遊び半分、仕事半分とはなかなかいかないけれど、ご想像のとおり心の中でだけはそんな気持ちでゆく。あっちこっちフラフラするのが好きといのは、もしかしたら軽い病気なのかもしれないナという気がしてきた。純粋にフラフラするのなら、車よりバイクの方が充実がある。もっと細い道をフラフラ行くなら自転車がいい。山道をゆくのなら歩いてゆくのがいい。車はなんとなく移動感が薄いけれど、それでもやっぱり贅沢なのだろう。









山口の錦帯橋のあたりは気持ちよく走れた。









そして関門トンネルへ。はじめて入る。
以外と狭い片側一車線の、海底を走る。





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