2006-04-16 山桜 その樹は江戸時代からのもので、深い鎮守の森に囲まれ、参道の脇に立った日から、春夏秋冬、じっと、見守りつづける。あたたかくなると、花を咲かせて、道行く人を立ち止まらせる。桜と紅葉のりっぱな参道だけれど、通りがかりのばかり、花見客はどこにもいない。夕方、雨交じりの小さな嵐、梢に風が吹きぬける。