禅寺小僧

日々の記です。

 寺を出たところに、少しばかりの空き地があって、菜園にしている。もともとは平屋の家の建っていたところで、重機で家をのけたあとの地面はカチンコチンで、鍬やスコップもうけつけなかった。地道の路面と同じ硬さのあった地面をツルハシで叩きつけると、カチーン、カチーンと悲しい音が響いた。